大学院では、講義のほかに、学生が自分で調べたことを発表し、議論する形式の授業やロールプレイなどの体験を通して学ぶ授業も行われます。
自分なりの問題意識を持ちながら学んだり、仲間と語り合う中で、自身の考えや視野を広げてゆきます。
心理教育相談室における学内実習と、学外での学外実習が充実しています。
学内実習は、学内にある附属の心理教育相談室にて心理臨床の実践を学びます。学外実習は、学校臨床実習、病院実習、施設実習の3種類があります。各実習は、1週間継続して行うものから、週に1~2回、1年をかけて行うものまであります。
学校臨床実習は、愛知教育大学の附属校や公立学校にて行われます。学校現場に週に1~2日、1年間継続して入り、学校臨床専門職になるための基礎を学びます。希望者は2年目の実習を行うこともできます。
―学校臨床実習のユニークなフォローアップ等について―
学校臨床実習は、「学校を知ること、教職員の仕事を知ること、子どもたちの育ちや心理を知ること」を教育目標にしています。学内での事前指導やフォローアップも充実しています。学内指導では、実習に向けての心得、挨拶の仕方などの事前指導、実習中の悩みや課題についての助言や指導が授業内で、また個別に行われます。
また、1年間の実習の集大成として、学内研究発表会も行われます。学内研究発表会の優秀グループには、次年度の心理臨床学会等での発表を推奨しています。さらに本実習では、下記のようなゲスト講師を招聘した特別講義も行われています。
①愛知教育大学附属学校のスクールカウンセラーによる特別講義
「ハートのある現場志向のスクールカウンセラーになるために」というテーマで、附属学校のスクールカウンセラーの先生に特別講義をしていただいています。学校臨床に関わる専門職の仕事の魅力、意義、仕事内容などについて、話題提供をしていただいています。
②教職大学院の川北稔准教授による、学校社会学特別講義
学校と社会をテーマに現代の教育にまつわる諸問題についてディスカッションを行っています。学校とは何か、社会のなかで学校にはどのような機能が期待されているのか、等の問いについてじっくり考える機会となっています。
病院実習は、愛知・三重県内の精神病院・精神科クリニックなどで行われます。
施設実習は、愛知県総合教育センターや、情緒障害児短期治療施設等にて行われます。
希望者は、同大学の連携先である発達支援相談室において、発達障がい児のプレイセラピーの実習を行うこともできます。グループプレイセラピーなどの実践も学ぶことができます。
毎年、日本心理臨床学会に参加しています。学校臨床実習での体験を研究としてまとめ、口頭発表、ポスター発表を行います。東海地区・甲信越地域の他の臨床心理士指定大学院との合同研究会もあります。
指導教官のゼミに参加するなかで心理臨床に関係するテーマをしぼっていきます。授業やゼミでの討論を通して研究をまとめ、 修士2年の集大成として、修士論文を作成します。
【過去の修士論文の例】
学生主体で、各種研究会、勉強会を行っています。また、季節に応じて、新入生歓迎会、バーベキュー、追い出しコンパなどの各種コンパを行っています。
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